0157:7-5:まだまだ奥深い「モト」についてのQ & A⑤

7-5【まだまだ奥深い「モト」についてのQ & A】⑤


Q:神さまっているの?

A:神さまは「うに」です。
 神さまはいます。確実にいます。前述の「うにのトゲ理論」のうにがそれです。僕たちの命の塊である「うに」が地獄の設計者であり、神さまなのです。つまり「あなた」や「僕たち」というのは、実は「神さまのトゲトゲの先についた顔」なんです

 ただし、です。僕たちが普段「神」「神々」「神様」「主」「GOD」などと呼んでいるもののイメージとは、実際はずいぶん違ったものであるはずです。

 命の塊である「うに」(=神さま、と僕は呼んでいます。”さま”はひらがなです)は、前述の通り時間軸全体を上から見ることができるので、この世界のいつの時代に、宇宙のどの座標で、どんな生き物が生きて、どんな一生をたどって、その間にどんなことを考え、そしてどんな気持ちになったかを「全部」把握できます。天国からの視点では、時間のすべてが「すでに在る」ので、この地獄世界のあらゆることが知れるのです。この状態をおそらく「全知全能」と呼ぶんだと思います。

 この「全知全能」の神さまがいるにも関わらず……僕らの人生にはあまり干渉してきませんよね? いかに僕たちが大変な苦しみや困難な状況、理不尽な出来事に直面しても、神さまがスーッとゴンドラに乗って天井から降りてきて助けてくれることなんて、この地獄世界では絶対に起こりません。

 それには理由があります。僕らには「決まった予定」があるからです。神さまは、天国にいる間に自分で考えた人生の「決まった予定」通りになるように、システム全体を支える役割りをしています。ですから神さまというものは、僕らが地獄に生まれてしまったあとは、生まれる前に考えてきた「予定」を絶対に損なわないようにしてくれているんです。それが「苦しむ予定」「辛い予定」だったとしてもです。

 では、ときどき起こる「奇跡」というべきものはどうなのかというと……これも「予定」の範囲で起こるんです。
 僕たちがいる地獄の歴史は少しずつ前に進んでいます。そしてそのうち、僕がモトを思いついたように、少しずつ「神さま」のシステムについての理解が深まっていくように設計されています。その一端として、必要に応じてそういう「『神さま』の存在を匂わせるような出来事」が予定され、歴史に組み込まれている、という寸法です。
 前述のとおり、時間というものは「はじめ」から「終わり」までが、すでに存在しています。その途中で「予定」されているから、奇跡が起こるわけです。

 そんなわけで、神さまはいますけど、それは雲の上にふわふわいて、神社で祈ったら願いを叶えてくれたり、くれなかったりするような曖昧な存在ではありません。どちらかというと、地獄世界を見守ってくれている「映画監督」のような存在です。それが「うに全体の意思」のようなものです。

(続く)

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