0152:6-5-3:許す・あきらめる・愛する=アタマで「幸せ」を創る③

6-5-3【許す・あきらめる・愛する=アタマで「幸せ」を創る】③


愛に生きるために「モトあつめ」をしよう!

幸せに生きるためには、ココロにモトが必要です。
 モトを集めるためには、ココロをできるだけ「愛の状態」にしておくことが大事なんでしたね。

 愛とはモトの量です。「愛の状態」というのは、ココロがモトを多く持っている状態ですから、あなたが「愛の状態」でありさえすれば、もし別の誰かに「奪われる」モトあつめをされても、モトを増やし続けているので好き嫌いゲージが下がりにくくなるし、むしろ相手に与えてあげることもできます。
 逆に、ココロが愛の状態でないと、積極的にモトを失うことをココロは許してくれません。前に書いた通り、モトには「量」があるので、与えるためには「あらかじめ持っている」必要があるからでしたね。

 ですから、自分の「愛の状態」を保つために、僕たちはまず自分を幸せにしようとする習慣を身に付ける必要があります

 まず、自分を幸せにするんです。人のことを考えるのはそれからです。人の世話をやきたいのだったら、まず自分のモトあつめをしっかりしなければならないのです。


モトを理解して「許せる」を増やそう!

モトには種類なんてありません。モトはモトです。あそこで失ったモトと、こちらで得たモトに違いはありません。だから、一旦失ったモトも、別の方法・別の場所で取り戻せばいいだけです。そして、モトは「自分で増やせる」んだから、人里離れた場所でリフレッシュしていても増えます。モトを増やす方法は、それこそいくらでもあるんです。

 こういう仕組みを理解することで、いざモトを失うような「許せない」ことがあったときでも、すっとその場で立ち止まって、冷静に「モト」の動きについてアタマで考えて、冷静にモトを与えたり、奪われ過ぎないように行動すれば、自然と「許せない」ことは減っていきます。

 もちろん、人間には理想や将来像などがありますから、何かを「許さないでおこう」と決めるのも、時に自分や他者の成長を助けるものです。それはそれで、胸にそっとしまって生きていけばいいのです。
 日頃のちょっとしたこと……家族のだらしない行動や、若い連中の失礼な態度、年寄りの迷惑なお説教など、そんなことでモトをすり減らして、あなたの人生を辛いものにするなんて、損だと思いませんか?
 そういったことは「別にいいか」くらいに「あきらめて」流せるように「訓練」すると、辛いと思っていた人生は少し改善するかもしれません。

 そして、むしろそういうネガティブな側面だけでなく、相手のいいところを「ホメる」ようにしてみると、案外相手は自分の味方になってくれたりするもんです。お互いのモトが増えると、自分も相手もいい気分になります。ここまでやるにはかなりの「練習」が必要だと思いますが、こういう人間関係が増えれば、人生の辛さは必然的に緩和されていき、むしろ

「人生は楽しくて幸せなもの」

という考えが湧いてくるかもしれませんよ。


自分のモトあつめを「明らかに見極める」

『はじめに』で書いたように、今の僕が「人生は楽しいですか?」という質問に胸を張って
「楽しいよ!」
と答えられるのは、僕がアタマでこういった「モト」と「モトあつめ」の知識をフルに活用しながら人間関係を結んで、モトあつめをしているからです。

 実際に、モトを意識しながら「どう話すか」「何を話すか」「どう聞くか」「どう返すか」を「アタマで」考えてコミュニケーションをしていると、その場全体のモトが増えている場と、そうでない場の区別が「アタマで」できるようになってきました。
 子供の頃からずっと「空気が読めない」ことに悩んでいた僕は、モトの知識と実践でちょっとだけ他の人とふれあうのが好きになりました

 今「人生が辛い」ことに悩んでいるみなさんが、この「モトの知識」を活用して、人生を辛いものから『楽しくて幸せ』なものに変えられるようになることを、心から祈っています。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 では、最後の章に、もうちょっとだけモトのこと、地獄や天国といった世界のこと、それらから考えられるこの世界の「成り立ち」や「生い立ち」を書いてみようと思います。
 もしかすると、みなさんもそれらの知識や知見をもとに、この「地獄」世界をどう見るか、人生をどういう現象だととらえるのかが、ちょっと変わるかもしれませんよ。

(第六章完)

0 件のコメント :

コメントを投稿